ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

天然由来のケルセチンとパルミチン酸アスコルビルの新規な組合せとそのナノ製剤による癌進行の治療

Novel highly effective combination of naturally-derived quercetin and ascorbyl palmitate and their nanoformulations as an advancement therapy of cancer

要旨:
エールリッヒ腹水癌のマウスに、ケルセチンナノ製剤とパルミチン酸アスコルビルナノ製剤の組合せを投与すると、それぞれの単独投与時に比べて腫瘍組織の成長を顕著に阻害し、過酸化脂質の生成を抑制した。エールリッヒ腹水癌細胞においてナノ製剤同士の組合せは、 p-STAT3とHIF-1αの発現を阻害して、細胞周期のG0/G1期を停止した。組合せはまた、癌細胞のミトコンドリア膜を破壊し、増殖マーカーKi-67と抗アポトーシスBcl-2の発現を抑制した。