ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンとアスピリンを含む、Eudragit L100でコーティングしたキトサンナノ粒子で、ラットの結腸直腸癌を治療する

Exploring the potential of quercetin/aspirin-loaded chitosan nanoparticles coated with Eudragit L100 in the treatment of induced-colorectal cancer in rats

要旨:
ケルセチンとアスピリンをキトサンに担持して、粒径が244.45±8.5 nmでゼータ電位が34.1±3.3 mVのナノ粒子を得た。ケルセチンの封入効率は、76.3±4.3%であった。キトサンの表面をEudragit L100でコーティングすると、コーティングしないナノ製剤と比べて抗炎症作用が高まり、結腸におけるPGE2とIL-8が大幅に低下した。ジメチルヒドラジンで誘発した結腸直腸癌のモデルラットにコーティングしたナノ製剤を投与すると、腸組織の病変を著しく改善した。