ケルセチンはDNAのメチル化を介して、癌細胞におけるIL-15の発現を下方調節する
Quercetin downregulates the expression of IL15 in cancer cells through DNA methylation
- 出典:
- European Review for Medical and Pharmacological Sciences
- 2023
- 27
- 2580-2590
- DOI:
- 10.26355/eurrev_202303_31795
- 要旨:
- ヒト由来子宮頸癌細胞株HeLaおよび肺癌細胞株A549を、異なる濃度のケルセチンを添加して培養した。その結果、ケルセチンは濃度依存的にHeLaとA549の増殖を阻害し、同時にIL-15の発現も抑制した。ケルセチンはDNAメチル基転移酵素の発現を促進し、IL-15のプロモーターDNAがメチル化された結果、IL-15の産出を遮断した。HeLaにおけるIL-15プロモーターのメチル化は対照の2倍に上昇し、A549では3倍になった。