ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

多機能性の日焼止めルチンによる日焼防止指数(SPF)の向上

SPF enhancement provided by rutin in a multifunctional sunscreen

要旨:
日焼止め剤(乳液)を用いて、0.1%ルチン添加の有無を比較した臨床研究。ルチンの添加により、DPPH法で測定したラジカル消去活性が40%向上した。被験者10名をランダムに2群に分け、それぞれの試料を皮膚に塗布した。その後、UVを照射し、非紅斑部と紅斑部の比率を日焼防止指数(sun protection factor, SPF)と定義した。得られた値は対照群の7.3±0.6に対してルチン群は12.4±1.1であり(P<0.05)、70%の向上を認め、ルチン添加の効果を実証した。また、塗布のみ行いUV照射しない場合、24時間以内に紅斑やむくみはなく、ルチンによる皮膚刺激性と皮膚感受性が否定され、安全性も実証された。