ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

癌のカルシウム過負荷療法と低温光温熱療法との組合せに用いる、近赤外領域に吸収を有するクロコン酸・ケルセチン・酸化カルシウムから成るナノプラットフォーム

NIR absorptive croconic acid/quercetin/CaO2 nanoplatform for tumor calcium overload therapy combined mild photothermal therapy

要旨:
クロコン酸・ケルセチン・酸化カルシウムを含むナノ粒子を新規に設計し、最大で786 nmまでの領域でのUV吸収を確認した。得られたナノ粒子は、マウス由来乳癌細胞株4T1の低温(45℃)光温熱療法に応用できた。ケルセチンは熱ショック蛋白質阻害剤として機能し、カルシウム過負荷によってミトコンドリアのアポトーシスを誘導した。