浮遊状態およびバイオフィルム状態のカンジダ・アルビカンスに対するケルセチンのin vitro効果と、膣カンジダ症に対するin vivo効果
In vitro outcomes of quercetin on Candida albicans planktonic and biofilm cells and in vivo effects on vulvovaginal candidiasis. Evidences of its mechanisms of action
- 出典:
- Phytomedicine
- 2023
- 114
- 154800
- DOI:
- 10.1016/j.phymed.2023.154800
- 要旨:
- カンジダ・アルビカンスに対するケルセチンの最小発育阻止濃度(MIC)は128 μMで、最小殺真菌濃度(MFC)は512 μM以上であった。また、16 μMの濃度でケルセチンは、カンジダ・アルビカンスのバイオフィルム形成を阻止し、VK2/E6E7細胞への侵入を抑制した。カンジダ・アルビカンスに感染した膣カンジダ症のモデルマウスにケルセチンを投与すると、効果的な保護機能を示し、毒性は認めなかった。ケルセチンは膣中のIL-1α・TNF-α・IL-22・IL-23を大幅に低下し、膣組織における多形核白血球の浸潤を抑制して、抗炎症作用を発揮した。