ケルセチンはJNKおよびp38MAPKのシグナル伝達経路を阻害して、心筋細胞のアポトーシスを軽減する
Quercetin attenuates cardiomyocyte apoptosis via inhibition of JNK and p38 mitogen-activated protein kinase signaling pathways
- 出典:
- Gene
- 2016
- 577
- 275-280
- DOI:
- 10.1016/j.gene.2015.12.012
- 要旨:
- 虚血再灌流の細胞モデルである低酸素再酸素化にて、ケルセチンは心筋細胞H9c2のアポトーシスを顕著に抑制した。予めケルセチンで処置したH9c2は、低酸素再酸素化にも拘わらずBcl-2が増大し、Baxとカスパーゼ-3は減少した。JNK阻害剤もしくはp38阻害剤を用いる実験により、ケルセチンの作用機序を、JNKとp38の両MAPKのシグナル伝達経路の阻害であると推定した。