ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはJNKおよびp38MAPKのシグナル伝達経路を阻害して、心筋細胞のアポトーシスを軽減する

Quercetin attenuates cardiomyocyte apoptosis via inhibition of JNK and p38 mitogen-activated protein kinase signaling pathways

要旨:
虚血再灌流の細胞モデルである低酸素再酸素化にて、ケルセチンは心筋細胞H9c2のアポトーシスを顕著に抑制した。予めケルセチンで処置したH9c2は、低酸素再酸素化にも拘わらずBcl-2が増大し、Baxとカスパーゼ-3は減少した。JNK阻害剤もしくはp38阻害剤を用いる実験により、ケルセチンの作用機序を、JNKとp38の両MAPKのシグナル伝達経路の阻害であると推定した。