ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

キュウリの皮からケルセチンの分離・精製・物性評価: 抗菌活性・抗酸化作用・細胞毒性の評価

Isolation, purification and characterization of quercetin from Cucumis sativus peels; its antimicrobial, antioxidant and cytotoxicity evaluations

要旨:
キュウリの皮からケルセチンを単離精製して、その構造は各種スペクトロスコピーで確認した。キュウリ皮抽出物の総フラバノイド含有量は、ケルセチン換算で55.3±1.154 µg/gであった。キュウリ皮抽出物は、優れたラジカル消去作用を示し、大腸菌・緑膿菌・ミュータンス連鎖球菌の増殖を阻害した。その一方で、線維芽細胞L929(正常細胞)には毒性を示さず、90%以上の生存率を認めた。