ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

トリプルネガティブ乳癌にて、ケルセチンを含む固体脂質ナノ粒子はSmad2/Smad3のリン酸化とβ-カテニンシグナル伝達を減少して、乳癌幹細胞を効果的に阻害する

Effective inhibition of breast cancer stem cell properties by quercetin-loaded solid lipid nanoparticles via reduction of Smad2/Smad3 phosphorylation and β-catenin signaling pathway in triple-negative breast cancer

要旨:
新規に調製したケルセチンを含む固体脂質ナノ粒子は、粒径が154 nmで、ゼータ電位は−27.7 mV、ケルセチンの封入効率は99.6%であった。トリプルネガティブ乳癌細胞MDA-MB-231にナノ粒子を作用すると、フリーのケルセチンと比べて細胞毒性と上皮間葉転換の阻害効果が向上した。ナノ粒子はまた、β-カテニンとp-Smad2/3の発現を低減し、E-カドヘリンの発現は増大して、癌幹細胞の形成を阻害した。