ケルセチンとその誘導体に関する総説: 適用範囲・合成・生物学的応用と将来の展望
A Critical Review on Quercetin Bioflavonoid and its Derivatives: Scope, Synthesis, and Biological Applications with Future Prospects
- 出典:
- Arabian Journal of Chemistry
- 2023
- 16
- 104881
- DOI:
- 10.1016/j.arabjc.2023.104881
- 要旨:
- ケルセチンとその誘導体に関する総合的な総説。まず、イントロ代わりにケルセチンの構造を示し、食物中の含有量とケルセチンを含む薬草を一覧表にまとめた。前半ではケルセチン誘導体の合成法を論じ、反応スキームを例示した。後半は薬理活性を論じ、真菌やウィルスを含めた抗菌活性・抗炎症作用・糖尿病・循環器疾患の予防・神経変性疾患の予防・抗酸化作用・抗癌活性・アレルギー・うつ病・関節炎および間質性膀胱炎の予防に章分けした。ケルセチンの欠点である、低水溶性・低バイオアベイラビリティ・低細胞透過性・消化管での不安定性にも触れ、その克服法の論文も列挙した。