ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンおよび没食子酸と組合せたサフラニンOの、アセチルコリンエステラーゼ阻害活性に対する分子相互作用・結合安定性・相乗的阻害: in vitroおよびin silico研究

Molecular interactions, binding stability, and synergistic inhibition on Acetylcholinesterase activity of Safranin O in combination with Quercetin and Gallic acid: in vitro and in silico study

要旨:
アセチルコリンエステラーゼの阻害活性(IC50値)は、サフラニンOが15.76±1.15 µM、ケルセチンが21.41±0.25 µM、没食子酸が77.59±0.44 µMであった。1:1の組合せを評価したところ、サフラニンO+ケルセチンが9.07±0.82 µM、サフラニンO+没食子酸が3.46±0.12 µMであり、いずれも相乗効果を発揮した。分子ドッキングが予測したアセチルコリンエステラーゼとの結合エネルギーは、サフラニンOが-9.3 kcal/mol、ケルセチンが-10.7 kcal/mol、没食子酸が-6.5 kcal/molであり、既存薬のドネペジル(-10.5 kcal/mol)やガランタミン(-10.2 kcal/mol)と同等であった。