ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンのエステル誘導体の合成と、活性酸素種の除去による過酸化水素がPC12細胞に誘発した損傷の低減

Synthesis of Quercetin-Acid Esters and Its Reduction of H2O2-Triggered PC12 Cells Damage by Down-Regulating ROS

要旨:
クロル化された桂皮酸とケルセチンとを縮合して、新規エステル誘導体を合成した。過酸化水素で刺激したPC12細胞に投与した結果、得られたエステル誘導体はケルセチンと比べて顕著に、同細胞の生存率を向上した。活性酸素種の除去能力も高まっており、エステル化によって細胞への取込みが向上したことを示唆した。