ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ストレプトゾトシンとニコチンアミドが誘発した糖尿病モデルラットにて、ケルセチンは心臓の酸化ストレス・炎症・アポトーシスを改善する

Quercetin ameliorates oxidative stress, inflammation and apoptosis in the heart of streptozotocin-nicotinamide-induced adult male diabetic rats

要旨:
糖尿病のモデルラットにケルセチンを投与すると、空腹時血糖値が顕著に低下し、インスリンは上昇した。採取した心組織を調べたところ、ケルセチンの投与によりSOD・カタラーゼ・GPxが上昇して、酸化ストレスに対抗した。ケルセチンはまた、心組織のTNF-α・IL-1β・IL-6・Ikk-βを低減して抗炎症作用を発揮した。さらに、カスパーゼ-3・カスパーゼ-9・Baxの減少と、Blc-2の増大も認め、ケルセチンは心組織のアポトーシスを抑制した。