ケルセチンはHMGB1/TLR4/NF-κBシグナル伝達経路を下方調節して、心筋の虚血再灌流傷害を軽減する
Quercetin attenuates myocardial ischemia-reperfusion injury via downregulation of the HMGB1-TLR4-NF-κB signaling pathway
- 出典:
- American Journal of Translational Research
- 2018
- 10
- 1273–1283
- DOI:
- ?
- 要旨:
- Vivo: 冠動脈を結紮して惹起した心筋虚血再灌流傷害のモデルラットに、ケルセチンを投与した。ケルセチンは炎症性サイトカインの産出を大幅に低減し、心電図にてSTセグメントを正常化した。Ex vivo: ラットから摘出した心臓にてケルセチンは、心筋収縮性と冠血流を増強した。Vitro: H9C2細胞を用いる虚血再灌流傷害のシミュレーションにて、ケルセチンはHMGB1とTLR4の発現を低減し、NF-κBのリン酸化を抑制した。メカニズムとして、ケルセチンによるHMGB1/TLR4/NF-κBシグナル伝達経路の下方調節を提唱した。