ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

サジー(Hippophae rhamnoides L.)由来のフラボノイドは、培養ニューロンの神経突起伸長の誘導における神経栄養機能を模倣する: PI3K/AktおよびERKシグナル伝達経路の調節

Flavonoids from Seabuckthorn (Hippophae rhamnoides L.) mimic neurotrophic functions in inducing neurite outgrowth in cultured neurons: signaling via PI3K-Akt and ERK pathways

要旨:
サジー抽出物のフラボノイドを豊富に含む画分を、PC12細胞やSH-SY5Y細胞の培養系に添加した。その結果、PI3K/AktおよびERKシグナル伝達を活性化して、細胞分化を促進した。すなわち、サジーフラボノイドは、神経成長因子(NGF)や脳由来神経栄養因子(BDNF)と同様の働きをした。なお、サジーフラボノイドの主成分は、イソラムネチン・ケルセチン・ケンフェロールであった。