ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ラット肝における線維芽細胞増殖因子-21(FGF-21)およびペルオキシソーム増殖因子活性化レセプターγ共役因子-1α(PGC-1α)レベルへの高フルクトース食の影響とケルセチンの効果

Effects of quercetin on hepatic fibroblast growth factor-21 (FGF-21) and peroxisome proliferator-activated receptor gamma coactivator 1-alpha (PGC-1α) levels in rats fed with high fructose

要旨:
フルクトースを20%含む餌を10日間継続して与えたラットは、メタボリックシンドロームを発症した。肝組織にてFGF-21およびPGC-1αの発現が、mRNAと蛋白質の両方のレベルで低下した。FGF-21は、グルコースとエネルギー恒常性の代謝調節を担い、PGC-1αは、細胞エネルギー代謝の調節を担う。従って、両者の欠損は、メタボリックシンドロームと深く関連している。高フルクトース食に加えて、ケルセチン15 mg/kgを共投与すると、メタボリックシンドロームを軽減して、肝組織のFGF-21およびPGC-1αの発現が回復した。