ケルセチンは膵β細胞のL型カルシウムチャネルを直接活性化して、インスリン分泌を誘導する
Quercetin induces insulin secretion by direct activation of L-type calcium channels in pancreatic beta cells
- 著作名:
- G. Bardy
- A. Virsolvy
- J. F. Quignard
- M. A. Ravier
- G. Bertrand
- S. Dalle
- G. Cros
- R. Magous
- S. Richard
- C. Oiry
- 出典:
- British Journal of Pharmacology
- 2013
- 169
- 1102-1113
- DOI:
- 10.1111/bph.12194
- 要旨:
- 膵β細胞INS-1およびラットから摘出した膵島にケルセチンを作用すると、濃度依存的にインスリンの分泌が増え、カルシウム濃度が上昇した。ケルセチンの効果は、SERCA阻害剤の存在下では影響がなかったが、L型カルシウムチャネル拮抗薬の共存下では打消された。一方、L型カルシウムチャネル作動薬の存在下において、ケルセチンはカルシウムチャネルの電流を増大して、インスリンの分泌を促進した。