ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンは膵β細胞のL型カルシウムチャネルを直接活性化して、インスリン分泌を誘導する

Quercetin induces insulin secretion by direct activation of L-type calcium channels in pancreatic beta cells

要旨:
膵β細胞INS-1およびラットから摘出した膵島にケルセチンを作用すると、濃度依存的にインスリンの分泌が増え、カルシウム濃度が上昇した。ケルセチンの効果は、SERCA阻害剤の存在下では影響がなかったが、L型カルシウムチャネル拮抗薬の共存下では打消された。一方、L型カルシウムチャネル作動薬の存在下において、ケルセチンはカルシウムチャネルの電流を増大して、インスリンの分泌を促進した。