レベチラセタムが誘発したラットの性腺毒性は、ケルセチンが保護する
Quercetin Protects against Levetiracetam induced gonadotoxicity in rats
- 出典:
- Toxicology
- 2023
- 491
- 153518
- DOI:
- 10.1016/j.tox.2023.153518
- 要旨:
- 抗てんかん薬レベチラセタムを投与したラットは、異常精子が増え、精子の運動性と生存率が減少した。精巣重量は減少し、組織内には8-ヒドロキシ-2'-デオキシグアノシンとマロンジアルデヒドが上昇して酸化ストレスを誘発した。血中の性腺刺激ホルモンとテストステロンの減少・ミトコンドリア膜電位の低下・ミトコンドリアから細胞質へのチトクロームCの流出も見られ、性腺の病変とアポトーシスが顕著であった。しかし、ケルセチンの共投与は、この様な異常を軽減して、保護効果を発揮した。