ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

卵巣摘出ラットにおけるイソケルシトリンの抗骨粗鬆症活性: 低酸素誘導因子-1α(HIF-1α)の阻害

Antiosteoporotic activities of isoquercitrin in ovariectomized rats: Role of inhibiting hypoxia inducible factor-1 alpha

要旨:
低酸素誘導因子-1α(HIF-1α)の発現が上昇した破骨細胞は、骨吸収を促進する。イソケルシトリンのHIF-1α阻害作用に着目して、卵巣摘出した骨粗鬆症のモデルラットに投与した。イソケルシトリンは用量依存的に、骨粗鬆症で低下した腰椎の圧迫強度を高め、骨の微視的構造のゆがみを改善した。イソケルシトリンはまた、HIF-1αとNF-κBの発現を低減し、β-カテニンの発現は増加した。