ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

膵β細胞のミトコンドリア生体エネルギー・血糖コントロール・炎症に関する、コレステロールの悪影響とケルセチンによる保護

The deleterious effect of cholesterol and protection by quercetin on mitochondrial bioenergetics of pancreatic β-cells, glycemic control and inflammation: In vitro and in vivo studies

要旨:
Vitro: 膵β細胞Min6をコレステロールで刺激すると、以下の悪影響を及ぼした。1) ATPの減少とミトコンドリア膜電位の低下を含む生体エネルギーの不全、2) アポトーシス、3) 抗酸化物質の低減、4) NF-κB経路の活性化、5) SIRT1発現の低減。これらの全てが、ケルセチンの投与が改善した。Vivo: 高コレステロール食が惹起したラットの高血糖値とインスリン分泌の低下は、ケルセチンの共投与で低下した。