ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンは、終末糖化産物によるヒト歯肉線維芽細胞の創傷治癒障害と炎症を改善する

Quercetin ameliorates advanced glycation end product-induced wound healing impairment and inflammaging in human gingival fibroblasts

要旨:
ヒト歯肉線維芽細胞を終末糖化産物(AGEs)で刺激して、糖尿病性歯周炎の細胞モデルとした。ケルセチンの投与は、濃度依存的に活性酸素種を軽減して、AGEsによる創傷治癒障害を改善した。ケルセチンは濃度依存的に、AGEsが誘発する細胞老化と細胞老化随伴分泌現象を阻害し、IL-6とIL-8の発現を減少した。ケルセチンはまた、AGEsが起因となるp65とIκβのリン酸化を阻害して、NF-κB経路を抑制した。