ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

バイオアベイラビリティを改善する設計ツールとしてのQBDによる、ケルセチンを含む速溶性フィルムの最適化

Optimization of Quercetin Loaded Fast Dissolving Films By Employing QBD as a Designing Tool For Improved Bioavailability

要旨:
ケルセチンのバイオアベイラビリティを改善すべく、速溶性フィルム製剤を新規に設計した。フィルム形成剤にはメチルセルロース、可塑剤にはPEG400、超崩壊剤にはクロスカルメロースナトリウムもしくはクエン酸澱粉を選択し、それぞれの配合量をQBD(クオリティ・バイ・デザイン)で最適化した。ラットを用いる薬物動態試験にて、最適化された製剤の血中濃度時間曲線下面積(AUC)は7.33±1.05 μg·h/mLであった。フリーのケルセチンのAUCは4.10±0.90 μg·h/mLであり、1.8倍の向上であった。