ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

UPLC/Q-TOF-MS/MSとネットワーク薬理学による、関節リウマチに対するMyricaria germanicaの有効成分と潜在的なメカニズムの解明

Elucidating the material basis and potential mechanisms of Myricaria germanica acting on rheumatoid arthritis by UPLC/Q-TOF-MS/MS and network pharmacology

要旨:
Myricaria germanica(ユーラシアに広く分布するタマリスク科の低木)は、47種の化学成分を有し、各種データベースを検索した結果、関節リウマチに関連する32種の標的を特定した。蛋白質間相互作用ネットワークを構築し、遺伝子オントロジーを解析した結果、32種はすべてコラーゲン変性およびRNAポリメラーゼIIと関連していた。また、京都遺伝子ゲノム百科事典(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes, KEGG)解析の結果、関節リウマチの有効成分をアピゲニン・キラ酸・イソラムネチンと特定し、標的蛋白質MMP-9・PTGS2・TNFであった。分子ドッキングの結果、3成分とも3標的に高い親和性を示し、結合エネルギーは-4.25 kcal/mol以下であった。