スコポラミン誘発性認知症のマウスにおいて、イソラムネチンは皮質海馬の学習および記憶能力を増強する: 抗酸化防御、コリン作動性/脳由来神経栄養因子シグナル伝達の役割
Isorhamnetin enhanced cortico-hippocampal learning and memory capability in mice with scopolamine-induced amnesia: Role of antioxidant defense, cholinergic and BDNF signaling
- 出典:
- Brain Research
- 2019
- 1712
- 188-196
- DOI:
- 10.1016/j.brainres.2019.02.017
- 要旨:
- スコポラミンで惹起したマウスの記憶障害を、イソラムネチンが効果的に回復した。スコポラミンの投与は、新奇探索試験およびモリスの水迷路にて、学習および記憶障害をもたらした。しかし、予めイソラムネチンを投与すると、濃度依存的に改善効果を認めた。スコポラミンによるGSH・SOD・カタラーゼの減少をイソラムネチンが是正した結果、皮質および海馬中のマロンジアルデヒドが減少し、コリンエステラーゼ活性が低下し、脳由来神経栄養因子レベルを正常化した。