ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

Ras形質転換した線維芽細胞3T3にて、ケルセチンはセラミドに影響を与えるが、スフィンゴシン-1-リン酸には影響しない

Quercetin Affects Ceramide but not Sphingosine-1-phosphate in ras-transformed 3T3 Fibroblasts

要旨:
Ras形質転換した線維芽細胞3T3にケルセチンを作用した際の、スフィンゴ脂質の挙動を調査した。ケルセチンはスフィンゴミエリンを減少し、中性スフィンゴミエリナーゼ活性が上昇した結果、アポトーシス促進因子であるセラミドが増加した。一方、細胞増殖に関連するスフィンゴシン-1-リン酸は、ケルセチンの投与で変動しなかった。