ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

心筋梗塞後おける、内皮機能不全のバイオマーカーとうつ病に対するケルセチン摂取の効果: 二重盲検・プラセボ対照・無作為化臨床試験

Effects of quercetin supplementation on endothelial dysfunction biomarkers and depression in post-myocardial infarction patients: a double-blind, placebo-controlled, randomized clinical trial

要旨:
30~65歳の心筋梗塞後の患者88名を対象とする、ケルセチンの内皮機能不全とうつに対する効果を検証した臨床研究。無作為化・二重盲検・プラセボ対照で実施した。被験者を44名ずつ2群に分け、片方はケルセチン500 mg/dayを8週間摂取し、もう片方はプラセボを服用した。摂取期間終了後、血液検査を行い内皮機能の指標であるICAM-1およびVCAM-1をモニタしたが、両者ともに群間有意差を認めなかった(P=0.21, 0.80)。また、うつの診断結果も、両群で差がなかった。