ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

コンカナバリンAが誘発した自己免疫性肝炎における、アザレア(Rhododendron simsii)抽出物の化学成分と肝保護特性

Chemical constituents and hepatoprotective properties of Rhododendron simsii Planch extract in Con A-induced autoimmune hepatitis

要旨:
コンカナバリンAで誘発した自己免疫性肝炎のモデルマウスに、アザレア(Rhododendron simsii)抽出物を投与した。その結果、コンカナバリンAがもたらした肝損傷を軽減し、血中のALTとASTが減少した。アザレア抽出物は、CD4+ および炎症性サイトカインを減少し、NLPR3・COX-2・p-IκBα の発現を抑制して、抗炎症作用を発揮した。アザレア抽出物のHPLCおよびNMRを解析した結果、ケルセチン配糖体を中心とする15種のポリフェノールを同定した。