吸収性縫合糸におけるケルセチン-キニジン抽出物のin vitro評価
In Vitro Evaluation of Quercetin-Quinidine Extract on Absorbable Sutures
- 出典:
- European Chemical Bulletin
- 2023
- 12 (4)
- 1286-1293
- DOI:
- 10.31838/ecb/2023.12. 4.102
- 要旨:
- 手術の縫合に用いる糸には生体吸収性が望まれ、材質としてPGAとVICRYLが実用化されている。生体吸収性に抗酸化作用と抗炎症作用を加えて付加価値を高めるべく、糸の表面にケルセチンとキニジンを主成分とするワサビノキ葉抽出物をコーティングして、物性を評価した。その結果、VICRYL (P=0.012)・PGA (P=0.031)ともに、コーティングにより引張強度が著しく向上した。