大豆蛋白質に配合した酵素処理イソケルシトリンは、血中のアミノ酸濃度・抗酸化指数・ホルモンレベルを一時的に高める: ランダム化二重盲検クロスオーバー試験
Enzymatically modified isoquercitrin in soy protein temporarily enhanced the plasma amino-acid concentrations, antioxidant index, and plasma hormone levels: a randomized, double-blind cross-over trial
- 著作名:
- Naomi Omi
- Hayata Yamamoto
- Taketo Yamaguchi
- Motoki Tsukiashi
- Takayuki Yamamoto
- Ryo Tanaka
- Koichi Watanabe
- Hiroko Maruki-Uchida
- Toshihiro Kawama
- 出典:
- Amino Acids
- 2023
- 55
- 769–776
- DOI:
- 10.1007/s00726-023-03267-4
- 要旨:
- 23.7±1.6歳の健常者を対象とする、酵素処理イソケルシトリン(EMIQ)の健康上の利点を検証した臨床研究。無作為化・二重盲検・クロスオーバーで実施した。被験者16名をランダムに2群に分け、片方の8名は42 mgのEMIQを含む大豆蛋白質20 gを摂取し、残る8名はEMIQを含まない大豆蛋白質を摂取した。7日間の摂取期間後、21日間のウォッシュアウト期間を設け、摂取対象を入換えてクロスオーバーとした。途中で体調不良で脱落した1名と女性(後述)6名を除く、9名のデータを解析した。最終日における摂取120分後の血中総アミノ酸および酸化容易なアミノ酸(アルギニン・プロリン・リジン・チロシン・システイン・メチオニン)濃度は、EMIQ群が有意に高かった(P<0.05)。EMIQはまた、血中の活性酸素種を低減し(P<0.05)、男性ホルモンのテストステロン濃度を上昇した(P<0.05)。ゆえに、女性のデータは除外した。