ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

アミロイドβ42二量体に対するケルセチンの阻害効果と分子機構: 分子動力学シミュレーション

Inhibition Effect and Molecular Mechanisms of Quercetin on the Aβ42 Dimer: A Molecular Dynamics Simulation Study

要旨:
ケルセチンはアミロイドβ42(Aβ42)二量体の凝集を阻害し、凝集したフィブリルを分解するアルツハイマー病の介入効果が知られているが、そのメカニズムを分子動力学シミュレーションした。初期条件として、Aβ42とケルセチンとのモル比率を1:5および1:10に設定して行った。まず、ケルセチンがAβ42二量体の構造変化を妨げることを確認した。ケルセチンとAβ42二量体との相互作用および結合親和性は、比率1:5に比べて1:10の方が強力であった。