特発性肺線維症における老化細胞除去: ファーストインオープンラベルパイロット臨床研究
Senolytics in idiopathic pulmonary fibrosis: Results from a first-in-human, open-label, pilot study
- 著作名:
- Jamie N. Justice
- Anoop M. Nambiar
- Tamar Tchkonia
- Nathan K. LeBrasseur
- Rodolfo Pascual
- Shahrukh K. Hashmi
- Larissa Prata
- Michal M. Masternak
- Stephen B. Kritchevsky
- Nicolas Musi
- James L. Kirkland
- 出典:
- eBioMedicine
- 2019
- 40
- 554-563
- DOI:
- 10.1016/j.ebiom.2018.12.052
- 要旨:
- 特発性肺線維症の患者14名を対象とする、老化細胞除去剤(ケルセチンとダサチニブとの組合せ)のオープンラベル臨床研究。ダサチニブ100 mg/dayとケルセチン1250 mg/dayとの組合せを週3回、3週おきに投与して、計画した臨床評価の維持率と完了率を主要評価項目とした。また、安全性と健康指標の変化を副次評価項目とした。維持率は100%で、老化細胞除去剤の投与中止はなかった。 計画した臨床評価は、被験者14名の内13名が完了した。重篤な副作用は1件認めた。軽度から中度の副作用として、呼吸器症状(16件)、皮膚の炎症(14件)、胃腸の不快感(12件)があった。身体機能として、6分間の歩行距離・4メートルの歩行速度・椅子に立つ時間を評価したが、有意な改善を認めた(P<0.05)。肺機能・臨床化学検査・フレイル指数には変化がなかった。