ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

イソラムネチンはS1PR1を標的として、ケロイド線維芽細胞の増殖・浸潤・遊走・線維化を軽減する

Isorhamnetin attenuates the proliferation, invasion, migration and fibrosis of keloid fibroblasts by targeting S1PR1

著作名:
Xiaoshu Pu
Xiaolei Cao
Hongyan Liu
Wenlian Huang
Lanfang Zhang
Ting Jiang
出典:
Experimental and Therapeutic Medicine
2023
26
310
DOI:
10.3892/etm.2023.12009
キーワード:
イソラムネチン
ケロイド線維芽細胞
S1PR1
PI3K/AKT
要旨:
イソラムネチンのケロイド(外傷や手術後に皮膚が赤く盛り上がる瘢痕組織)に対する効果を検証した。イソラムネチンは、ケロイド線維芽細胞の増殖・浸潤・遊走・線維化を顕著に抑制した。イソラムネチンは、スフィンゴシン-1-リン酸受容体1(S1PR1)の発現を抑制した結果、PI3KおよびAKTのリン酸化を阻害して、PI3K/AKT経路を遮断した。別途実施したS1PR1をサイレシングしたケロイド線維芽細胞においても、PI3K/AKT経路・増殖・浸潤・遊走・線維化が阻害され、イソラムネチンによるS1PR1発現の抑制を支持した。