イチョウ由来のフラボノイドがγ-シクロデキストリンと形成する複合体の、経口バイオアベイラビリティ
Bioavailability of Flavonoids in Ginkgo biloba Extract-γ-Cyclodextrin Complex
- 著作名:
- Masamitsu Moriwaki
- Etsuko Tominaga
- Kento Kito
- Ryo Nakagawa
- Mahendra P. Kapoor
- Yoshiki Matsumiya
- Tomohisa Fukuhara
- Junya Kobayashi
- Kensuke Satomoto
- Hiroshi Yamagata
- Yuichi Kuroiwa
- 出典:
- Natural Product Communications
- 2023
- 18
- 10.1177/1934578X231170221
- DOI:
- 10.1177/1934578X231170221
- 要旨:
- イチョウ葉抽出物を、ナリンギナーゼもしくはβ-グルクロニダーゼで処置して構成するフラボノイド配糖体を加水分解して、相当するアグリコンを得た。さらにγ-シクロデキストリンを作用して、ケルセチン・ケンフェロール・イソラムネチン・タマリキセチンの複合体を形成した。ラットを用いて、単独アグリコンとγ-シクロデキストリン複合体との薬物動態を比較した。その結果、γ-シクロデキストリンと複合体を形成することで、血中濃度時間曲線下面積(AUC)が大幅に向上した。ケルセチンが5.4倍、ケンフェロールが6.1倍、イソラムネチンが10.4倍に、それぞれ向上した。