ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

イチョウ由来のフラボノイドがγ-シクロデキストリンと形成する複合体の、経口バイオアベイラビリティ

Bioavailability of Flavonoids in Ginkgo biloba Extract-γ-Cyclodextrin Complex

要旨:
イチョウ葉抽出物を、ナリンギナーゼもしくはβ-グルクロニダーゼで処置して構成するフラボノイド配糖体を加水分解して、相当するアグリコンを得た。さらにγ-シクロデキストリンを作用して、ケルセチン・ケンフェロール・イソラムネチン・タマリキセチンの複合体を形成した。ラットを用いて、単独アグリコンとγ-シクロデキストリン複合体との薬物動態を比較した。その結果、γ-シクロデキストリンと複合体を形成することで、血中濃度時間曲線下面積(AUC)が大幅に向上した。ケルセチンが5.4倍、ケンフェロールが6.1倍、イソラムネチンが10.4倍に、それぞれ向上した。