オートファジーとエクソソームは、アルコール性肝疾患におけるケルセチンの保護効果を協調的に媒介する
Autophagy and exosomes coordinately mediate quercetin's protective effects on alcoholic liver disease
- 著作名:
- Huimin Chen
- Jingjing Liu
- Shufen Peng
- Guang Yang
- Xueer Cheng
- Li Chen
- Han Zhang
- Ying Zhao
- Ping Yao
- Yuhan Tang
- 出典:
- The Journal of Nutritional Biochemistry
- 2023
- 116
- 109332
- DOI:
- 10.1016/j.jnutbio.2023.109332
- 要旨:
- Vivo: アルコールで惹起したアルコール性肝疾患のモデルマウスの肝組織は、オートファジーの指標であるLC3IIが減少してオートファジー不全を示唆した。その後のケルセチンの投与は、LC3IIを有意に回復した。一方、アルコールにより血清中のエクソソームが上昇したが、ケルセチン投与で減少した。Vitro: アルコールで刺激したHepG2細胞は、乳酸脱水素酵素・ALT・ASTが上昇したが、ケルセチンもしくはエクソソーム取込み阻害剤の投与で回復した。過剰にエクソソームを放出するRab27aの投与やオートファジー阻害剤の投与は、HepG2におけるケルセチンの保護効果を打消した。よって、ケルセチンの作用メカニズムが、オートファジーの促進とエクソソームの阻害であることを支持した。