リポ多糖がMC3T3-E1細胞に誘導したアポトーシスおよび分化阻害は、ケルセチンがMAPKおよびWnt/β-カテニン経路を介して保護する
Protective Effects of Pretreatment with Quercetin Against Lipopolysaccharide-Induced Apoptosis and the Inhibition of Osteoblast Differentiation via the MAPK and Wnt/β-Catenin Pathways in MC3T3-E1 Cells
- 出典:
- Cellular Physiology and Biochemistry
- 2017
- 43
- 1547–1561
- DOI:
- 10.1159/000481978
- 要旨:
- 予めケルセチン処置した骨芽細胞MC3T3-E1は、その後リポ多糖で刺激した際のアポトーシスが減少した。リポ多糖がMC3T3-E1にもたらすBcl-2の減少と、Baxとカスパーゼ-3の上昇は、ケルセチンの前処置で回避できた。リポ多糖はまた、骨芽細胞の分化に関連する蛋白質(オステリックス・オステオカルシン・Runx2)の発現を阻害するが、これらもケルセチンの前処置で阻止した。ケルセチンの前処置は、リン酸化されたMAPKが減少し、Wnt3とβ-カテニンの発現は増大して、Wnt/β-カテニン経路を活性化した。