ケルセチンはAMPK関連のオートファジー経路を活性化して、腎虚血再灌流傷害を軽減する
Quercetin attenuates renal ischemia/reperfusion injury via an activation of AMP-activated protein kinase-regulated autophagy pathway
- 出典:
- The Journal of Nutritional Biochemistry
- 2014
- 25
- 1226-1234
- DOI:
- 10.1016/j.jnutbio.2014.05.013
- 要旨:
- ケルセチンが腎虚血再灌流傷害を軽減するメカニズムを、vitroとvivoの両方で検証した。Vitro: 腎尿細管細胞を用いる虚血再灌流傷害のモデルにて、ケルセチンはAMPKのリン酸化を促進し、mTORのリン酸化は阻害して、細胞の損傷を軽減した。ケルセチンはまた、虚血再灌流の間に同細胞のオートファジーを活性化した。短ヘアピン型RNA(sh-RNA)でAMPKの発現をノックダウンすると、ケルセチンによるオートファジーの活性化が打消された。Vivo: マウスの腎虚血再灌流にてケルセチンは、血中のクレアチニンを低減して、腎保護効果を示した。Vitro実験で観察したケルセチンの3効果(AMPKのリン酸化の促進・mTORのリン酸化の阻害・オートファジーの活性化)は、マウスモデルでも確認した。