ケルセチンを送達するマトリックスとしてのホルデイン-ペクチンナノ粒子: 物性と結腸特異的な放出
Preparation of core-shell hordein/pectin nanoparticles as quercetin delivery matrices: Physicochemical properties and colon-specific release analyses
- 出典:
- Food Research International
- 2023
- 170
- 112971
- DOI:
- 10.1016/j.foodres.2023.112971
- 要旨:
- 結腸特異的なケルセチンの送達を目指し、ホルデインの表面をペクチンでコーティングしたナノ粒子を担体とするDDSを設計した。ホルデインのみのナノ粒子に担持した場合に比べて、ペクチンのコーティングは、ケルセチン製剤の熱・光・塩に対する安定性が向上した。ペクチンコーティングはまた、胃液や腸液におけるケルセチンの放出を抑制して、結腸特異的な放出を実現した。結腸液を用いるvitro実験にて、6時間で80.60±1.78%のケルセチン放出率を確認した。Vivo実験にて、経口投与から6時間後の結腸中ケルセチン濃度は、フリーのケルセチン投与時の2.18倍であった。