ケルセチン: 海馬フェロトーシスの阻害による糖尿病性脳症の有望な治療法
Quercetin: A Promising Therapy for Diabetic Encephalopathy through Inhibition of Hippocampal Ferroptosis
- 出典:
- Phytomedicine
- 2024
- 126
- 154887
- DOI:
- 10.1016/j.phymed.2023.154887
- 要旨:
- Vivo: II型糖尿病のモデルラットにケルセチンを投与すると、モリスの水迷路試験のスコアが有意に改善され、糖尿病性脳症の改善を示唆した。ケルセチンはまた、海馬中の過酸化脂質と鉄を軽減し、Nrf2/HO-1シグナル伝達を上方調節した。Vitro: PC12細胞を高濃度グルコースで刺激すると、 フェロトーシスを促進して生存率が低下した。ケルセチンの添加は、Nrf2/HO-1シグナル伝達の活性化と、フェロトーシスの阻害を認めた。Silico: 分子ドッキングの結果、ケルセチンはKEAP1と高い親和性を示し、ケルセチン-KEAP1複合体によるNrf2/HO-1経路の活性化を示唆した。