ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはミクログリアのNLRP3/NF-κB/iNOSシグナル伝達経路を介する神経炎症を阻害し、リポ多糖が誘発したうつ様の症状を抑制する

Quercetin abrogates lipopolysaccharide-induced depressive-like symptoms by inhibiting neuroinflammation via microglial NLRP3/NFκB/iNOS signaling pathway

要旨:
リポ多糖を投与したラットは、強制水泳試験における運動時間が短縮し、スクロース嗜好試験では嗜好性が低下して、うつ様行動を誘発した。しかし、予めケルセチンを投与すると、リポ多糖によるうつ様行動を大幅に軽減した。リポ多糖は海馬と前頭前皮質に、NLRP3インフラマソーム・NF-κB・iNOS・炎症誘発性サイトカイン(TNF-α・IL-6・IL-17)・ミクログリア陽性細胞を有意に上昇したが、これらはケルセチンが抑制した。