ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ヒアルロン酸-ケルセチン結合体を含む銀ナノ粒子を用いる、癌細胞への標的薬物投与

Targeted Drug Administration onto Cancer Cells Using Hyaluronic Acid–Quercetin-Conjugated Silver Nanoparticles

要旨:
ケルセチンの水溶性の低さを解決すべく、5位のフェノールをヒアルロン酸と縮合してエステル結合体を合成した。水溶性を獲得した結合体は、銀ナノ粒子に担持して新規DDSとした。得られたナノ粒子製剤は、フリーのケルセチンと比べて、ヒト由来子宮頸癌細胞株HeLaおよびヒト由来結腸癌細胞株Caco-2の抗増殖作用が大幅に向上した。