ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

原油蒸気の吸入は、海馬の酸化ストレスと組織的病変を増加してラットに行動障害を誘発する: ケルセチンによる治療

Inhalation exposure to crude oil vapor induces behavioural deficits by increasing oxidative stress and histopathological changes in rat hippocampus: Quercetin therapeutic approach

要旨:
1日5時間の原油蒸気の吸入を継続したラットは、30日後のY字迷路試験および高架式十字迷路試験にて、記憶障害と不安行動の増加を認めた。原油蒸気の吸入はまた、海馬組織のカタラーゼ・総抗酸化能・SOD・GPxを顕著に低下し、マロンジアルデヒドは上昇した。さらに、海馬組織のアポトーシスも顕著であった。ケルセチンの同時投与(50 mg/kg)は、原油蒸気の吸入にも拘わらず、この様な異常を大幅に軽減した。