ミッドカインの下方調節はPI3K/AKTおよびMAPK/ERK経路を介して、前立腺癌幹細胞の生存と遊走に対するケルセチンの有効性を増強する
Midkine downregulation increases the efficacy of quercetin on prostate cancer stem cell survival and migration through PI3K/AKT and MAPK/ERK pathway
- 著作名:
- Suat Erdogan
- Kader Turkekul
- Ilker Dibirdik
- Oguzhan Doganlar
- Zeynep B. Doganlar
- Ayhan Bilir
- Gulperi Oktem
- 出典:
- Biomedicine & Pharmacotherapy
- 2018
- 107
- 793-805
- DOI:
- 10.1016/j.biopha.2018.08.061
- 要旨:
- 前立腺癌細胞株PC-3より取り出した幹細胞にケルセチンを作用すると、時間および濃度依存的にその増殖を抑制した。siRNAを用いてミッドカインの発現を抑制しても同様に、幹細胞の増殖抑制効果を認めた。ケルセチンとsiRNAの組合せは、それぞれの単独作用時と比べて顕著に、アポトーシスの誘導と細胞周期G1期の停止を促進した。組合せはPI3K・AKT・ERK1/2のリン酸化を阻害し、p38・ABCG2・NF-κBの発現を減少した。