ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンとフラボノイドのカテコール代謝物によるヒドロ過酸化ラジカル・メチル過酸化ラジカル・過酸化物ラジカルアニオンの除去に関する密度汎関数理論(DFT)計算

A DFT Study on the Kinetics of HOO•, CH3OO•, and O2•− Scavenging by Quercetin and Flavonoid Catecholic Metabolites

著作名:
Ana Amić
Denisa Mastiľák Cagardová
出典:
Antioxidants
2023
12
1154
DOI:
10.3390/antiox12061154
キーワード:
DFT
ラジカル消去
ケルセチン
カテコール代謝物
共役電子移動
1電子移動
要旨:
ケルセチンとカテコール構造を有するフラボノイド代謝物によるラジカル消去のメカニズムを、密度汎関数理論(DFT)計算で明らかにした。油相中におけるヒドロ過酸化ラジカル(HOO•)とメチル過酸化ラジカル(CH3OO•)の消去は、プロトン共役電子移動(PCET, proton coupled electron transfer)が予測され、ケルセチンより代謝物の方が高活性であることを示唆した。一方、より現実に近い水相中では、1電子移動(SET, single electron transfer)とケルセチンの最活性種を予測した。また、過酸化物ラジカルアニオン(O2•−)の消去は、協奏的なダブルPCETを示唆した。