初期段階のCOVID-19の治療における、クルクミンとケルセチンの役割: 無作為化臨床試験
The possible therapeutic role of curcumin and quercetin in the early-stage of COVID-19—Results from a pragmatic randomized clinical trial
- 出典:
- Frontiers in Nutrition
- 2023
- 9
- 1023997
- DOI:
- 10.3389/fnut.2022.1023997
- 要旨:
- 初期段階で軽度~中度のCOVID-19患者50名を対象とする、クルクミンとケルセチンの摂取の補完効果を検証した、臨床研究。無作為化、オープンラベルで実施した。被験者を25名ずつ2群に分け、片方は通常の治療のみを行い対照群とし、介入群は通常の治療に加えてクルクミンとケルセチンを含むカプセルの摂取を追加した。カプセル1錠にはクルクミン42 mgとケルセチン65 mgを含み、2錠ずつ1日2回摂取するため、1日当たりの摂取量はクルクミンが168 mgとケルセチンが260 mgとなる。1週間後、介入群の患者は対照群と比較して、迅速にCOVID-19から回復した。すなわち、18名(対照群は6名)がSARS-CoV-2陰性となり(P=0.0002)、10名(対照群は4名)の急性症状が解消された(P=0.061)。また、介入群の25名全員に重篤な副作用がなく、サプリの安全性も検証された。