ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

プロトカテク酸とケルセチンはネクロトーシスとパイロトーシスのシグナル伝達経路を阻害して、毒素原性大腸菌(ETEC)がIPEC-1細胞に誘発した炎症と損傷を軽減する

Protocatechuic acid and quercetin attenuate ETEC-caused IPEC-1 cell inflammation and injury associated with inhibition of necroptosis and pyroptosis signaling pathways

要旨:
ブタ由来腸上皮細胞IPEC-1を毒素原性大腸菌K88で刺激すると、細胞接着と毒素が増え、乳酸脱水素酵素の活性が上昇したが、プロトカテク酸もしくはケルセチンの投与で改善した。プロトカテク酸とケルセチンは、オクルディン・クローディン-1・ZO-1を増大し、密着結合蛋白質の分布を回復した。プロトカテク酸とケルセチンは、RIPK1およびRIPK3を減少してネクロトーシスを抑制し、NLRP3・NLRC4・GSDMDを減少してパイロトーシスを抑制した。