ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを担持したガリウム-ゼラチン系ナノ粒子は、細菌の増殖とマクロファージの極性化を抑制して創傷治癒を促進する

Gallium-modified gelatin nanoparticles loaded with quercetin promote skin wound healing via the regulation of bacterial proliferation and macrophage polarization

要旨:
表面をガリウムでコーティングしたゼラチンナノ粒子に、ケルセチンを担持した。得られた新規ナノ粒子製剤は、良好な生体適合性を示し、線維芽細胞の機能を促進した。ナノ粒子製剤はまた、大腸菌と黄色ブドウ球菌の増殖を抑制し、抗炎症作用(TNF-αとiNOSをの減少、IL-4の増大)を示し、マクロファージのM1型からM2型への極性化を誘導した。ラットを用いるvivo実験にて、ナノ粒子製剤は創傷治癒効果を発揮した上、瘢痕形成も抑制した。