ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

抗癌剤ドキソルビシンがラットに誘発した心毒性を保護する、ケルセチンおよびケルセチン-キトサンナノ製剤の最適化合成・物性評価・活性

Optimized synthesis characterization and protective activity of quercetin and quercetin–chitosan nanoformula against cardiotoxicity that was induced in male Wister rats via anticancer agent: doxorubicin

要旨:
イオン移動ゲル化によって、粒径が50 nm、ゼータ電位が−27.9 mVのケルセチン-キトサンナノ粒子を調製した。ケルセチンの封入効率は92.56%で、48時間以内に最大で98%のケルセチンを放出した。抗癌剤ドキソルビシンで惹起した心毒性のモデルラットを用いて、ナノ粒子とフリーのケルセチンとの薬効を比較した。心組織の損傷・酸化ストレス(NOおよびマロンジアルデヒドの減少、SOD・GPx・GSTの上昇)・炎症(血中のTNF-αおよびIL-1βの減少、IL-10の上昇)の全てにおいて、ナノ粒子が優れた改善効果を示した。