ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

増強剤の存在下における、ケルセチンとベツリンの抗尿路結石症および腎保護効果

Anti-Urolithiatic and Nephroprotective Activity of Quercetin and Betulin in Conjunction with a Bio Enhancer – An in Vivo Study

要旨:
アエルバ・ラナタはインドの伝統医療で尿路結石症の治療に用いられ、その有効成分であるベツリンとケルセチンの薬効を評価した。エチレングリコールで惹起した尿路結石症のモデルラットは、尿が減少し、尿中のカルシウム・リン酸・シュウ酸の濃度が上昇した。ベツリン(2 mg/kg)もしくはケルセチン(2 mg/kg)の単独投与は、それぞれ改善効果を示した。しかし、両者ともピペリン(10 mg/kg)と組合わせて投与すると効果は更に増強され、標準既存薬であるシストーンと同等の改善効果を示した。また、ゲンタマイシンで惹起した腎損傷のモデルラットにおいても、ベツリン+ピペリンもしくはケルセチン+ピペリンが有効で、血中の尿素・尿酸・クレアチニンを低減した。