ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ウィルスが関連する炎症性腸疾患における、ケルセチンとシリマリンの保護的役割: 最新の総説

Protective role of flavonoids quercetin and silymarin in the viral-associated inflammatory bowel disease: an updated review

要旨:
各種データベースにて“inflammatory bowel disease” “viruses” “silymarin” “quercetin”でキーワード検索して得た、2010~2023年の論文を対象とする総説。まず概論として、ケルセチンとシリマリンの抗炎症作用の作用機序として、1) SIRT1の活性化、2) TXNIPの抑制、3) NLRP3およびアポトーシス関連蛋白質の抑制、4) T細胞の調節、5) 炎症誘導性サイトカインの抑制、6) 腸内細菌叢の調節の6点を挙げる。本論では、それぞれのメカニズムの事例をウィルス毎に章分けして論じる。