ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

オキナワスズメウリ(Diplocyclos Palmitus)の薬理作用: in silicoおよびin vitroの抗真菌評価

Diplocyclos Palmitus- A Pharmacognostical, in Silico and Invitro Antifungal Evaluation

要旨:
オキナワスズメウリ(沖縄雀瓜、Diplocyclos Palmitus)葉の抽出物の各成分を、分子ドッキングによりオロチジン5'-リン酸デカルボキシラーゼ(ピリミジン生合成に関与する酵素)との親和性をスクリーニングした。その結果、イソケルセチンが-8 kcal/molの高い結合エネルギーを示し、既存抗真菌薬であるルリコナゾールやテルビナフィン(-7.2および-7.3 kcal/mol)と同等であった。カンジダ・アルビカンスを用いるvitro試験にて、オキナワスズメウリ葉のエタノール抽出物は、クロロホルム抽出物と比べて良好な抗真菌活性を示した。